- ルート名
- 神威岳南東面直登沢
- 距離(km)
- 1.63
- 標高差(+m)
- 949
- 標高差(-m)
- 3
- 行動時間(h)
- 8.0
- グレード
- 函函函函滝滝滝滑滑滑藪藪藪(13.00)
- 等級
- 5級
- 山谷
- !!!
- 印象
- ( ̄▽ ̄”
- 備考
- 完全溯行記録を見ない。
Co640 二股まではソエマツ沢を参照。
二股を左に取ると南東面直登沢だ。 Co680 二股から連瀑となり、滝が連続しているが、 Co850 二股までは直登と小さな巻きで通過出来る。 Co850 二股の右股は絶望的な壁に囲まれた函となって、悪そうな滝が待ちかまえている。この沢の全貌を知るには、この滝を突破しなければならない。左股に逃げることも出来るが、こちらの出合も垂直の滝となって落ちてきており悪い。
本流
壮絶な函は Co1280 まで続いている。中間にはどの様な滝が有るか分からないが、 Co1150 と Co1200 付近には巨大な滝が待ちかまえている。雪渓の残る時期には不安定なスノーブリッヂとも戦わねばならないだろう。函を抜けると小滝の連続となって、やがてハイマツの藪に突入する。
左股
出合の滝を直登するか、右岸から高巻かねばならないが、いずれにしても悪い。その後は容易になるものの、滝が連続している。 Co1030 付近の枝沢を利用すると比較的容易に右股に戻ることが出来るが、沢に降りることは困難で、結局源頭近くまで藪を漕ぐことになるだろう。そのまま左股を遡行すると早々に沢筋は消えて長い藪漕ぎに突入すると思われる。
過去の文献での記載について
この沢について「北海道の山と谷」では、 Co640 右股と大差ないと書かれ、「日本登山大系」では同二股を左に進むの(この沢)がソエマツ沢でもっとも容易なルートとされている。しかし、実際には右の東面直登沢と左の南東面直登沢の渓相は大きく異なり、容易に遡行できるような沢ではない。これは、おそらく上記いずれもの引用元となった北大山の会編の「日高山脈」のルート紹介で、同二股の「右」を「左」と誤植したのが要因ではないかと思われる。誤植である証拠に、概念図には右股にルートを示す破線が引かれている。