出合からすぐにゴルジュとなる。 Co500 から Co550 までの三つの左屈曲点の先にはいずれも通過不可能な函滝があり、無理に中を進んでもすぐに行き詰まるので、迷わずに高巻いた方がいい。いずれも右岸に明瞭な巻き道が付いている。なおもゴルジュが続くがしばらくは中を行ける。三方が滝となった Co590 三股は右岸の岩峰のルンゼから高巻いてラッペルで沢に降りる。Co620 のハングの滝も右岸から高巻く。右岸崩壊地形の先のツルツルの樋状の流れは突っ張りと微妙なへつりで突破する。 Co640 付近は河原が広がってビバークポイントとなる。またもゴルジュとなって Co740 二股までへつりと低い高巻きが続く。
内部突破不能なゴルジュが途切れることなく続くため、強いられる高巻きの見極めとあきらめが肝要な沢である( ̄□ ̄)。
ペテガリ岳西面直登沢
Co770 の沢が右にカーブする付近には三段の滝があり、いずれも右岸を微妙にトラバースして通過する。滝記号の大滝は左岸のルンゼを少し登ってから滝身にトラバースし、左岸洞穴状からバンドを使って直登する。2段目は左岸のカンテ状を登る。続く斜瀑は右岸の水際を直登できる。ここから源頭まで途切れなく滝が続くが、沢幅は広がり直登も高巻きも自在に選択できる。しばしハイマツをこいでピークに出る。