一九六七峰は、日高山脈で最も不遇な山のひとつ。日高第3位の標高を誇りながら、“無名峰”であるためにほとんど注目されることがなく、単独で目指されることは少ない。標高名称も一八三九峰や一八二三峰ほど定着されておらず、現在の実標高がそのまま呼ばれているだけだ。かつては1940峰や1958峰など、標高改訂の都度、呼ばれ方が変わっている。
これだけ立派な山が“無名峰”のままではあまりに忍びないので、是非固有の名称をつけたい。一九六七峰の名が定着すればいいが、次に標高の改訂があった場合に、果たして一九六七峰の名がそのまま使われ続けるだろうか。一般的な日高の山の命名ルールから言えば、ポンチロロ川の源頭なので、『ポンチロロ岳』だろうか。しかし、この山に『ポン』の字は似つかわしくない。せめて、『南千呂露岳』とかだろうか。二岐沢のアイヌ語名は何というのだろうか。立派な名前があるならそれを採用したい。『ポンチロロ岳』の名はこの山の北西の P1857 に採用したい。