このルートは、アプローチが容易な札内川からアプローチが困難な歴舟川へと乗っ越す連絡ルートである。
札内二ノ沢出合付近には駐車スペースはないので、札内ヒュッテなどに駐車するしかないだろう。荒れた沢を少し行くと、容易な小滝群が現れるが、ヌルヌルが激しく注意が必要だ。水流は Co730 で堆積したガレの中に消滅する。そこからひとつ左の沢筋にうつり、沢筋を詰めていくと、最低コルからやや西側に出る。最低コルへの谷は藪に覆われており、明瞭な沢筋が存在しない。
最低コルからヤオロマップ側へ下ると、巨大な崩壊地の縁に出る。崩壊地に降りて駆け下りれば早いが、斜面の崩壊・落石・滑落には十分注意したい。やや面倒でも、そのまま尾根筋の藪を漕いだ方が安全だろう。 Co700 付近からゴルジュ状となってツルツルヌルヌルの滝が続いている。場合によっては三道具が必要となる。ここをすぎるとヤオロマップ川本流へはすぐだ。
復路も往路と同様、ヤオロマップ側のゴルジュと崩壊地、札内側のヌルヌルの滝の処理が問題となる。フェルトソールでは太刀打ちできないほどヌルヌルの場合もあり、スパイクソールが有利かも知れない。
参照
- 札内川--歴舟川連絡ルート@甘藷岳山荘